日々の生活の中で欠かせない「水」。キッチンや洗面所、お風呂、トイレなど、私たちは毎日あらゆる場面で水を使っています。そんな生活インフラである水道にトラブルが起こると、慌ててしまう方も多いでしょう。
本記事では、水道修理に関する基本的な知識から、よくあるトラブルの原因、応急処置、信頼できる修理業者の選び方まで、知っておくと役立つ情報をまとめました。

■ 水道トラブルの主な原因とは？

水道のトラブルといっても、「水漏れ」「つまり」「異音」「悪臭」など、その症状はさまざまです。それぞれの原因を理解しておくことで、適切な対応や予防が可能になります。

1. 蛇口からの水漏れ

最も多いトラブルが、蛇口からポタポタと水が漏れるケースです。
これは「パッキン（ゴム製の部品）」の劣化が原因であることがほとんど。長年使用していると、内部の部品がすり減り、しっかりと水を止められなくなります。放置すると水道料金が高くなるだけでなく、シンク下の木材が腐食する恐れもあります。

2. トイレの水が止まらない

タンクの中の「フロートバルブ」や「ゴムフロート」の劣化、または「ボールタップ」の故障によって水が止まらないことがあります。
トイレの水漏れは24時間続くことも多く、気づかないうちに数千円〜数万円単位で水道代が上がることもあります。

3. 排水口のつまり

キッチンでは油汚れや食べかす、洗面所では髪の毛や石けんカス、お風呂では皮脂などが蓄積し、排水パイプの中で固まってしまうことで発生します。
軽度のつまりであれば市販のパイプクリーナーで解消できますが、完全に詰まってしまった場合は専門業者の高圧洗浄が必要です。

■ 自分でできる応急処置のポイント

いきなり業者に依頼する前に、簡単な応急処置で被害を最小限にできる場合もあります。以下の方法を覚えておくと安心です。

● 水漏れの場合

まず最初に「止水栓」または「元栓」を閉めましょう。
止水栓は蛇口の下、またはトイレタンクの横などにあります。これを締めることで、水の供給を一時的に止められます。
その後、漏れている箇所を確認し、パッキンの交換で直せそうな場合は自分で修理も可能です。ただし、部品が合わないと再発することもあるため、無理は禁物です。

● つまりの場合

ラバーカップ（通称スッポン）を使って吸引するのが一般的です。
また、排水口のぬめりや軽い汚れには、重曹とクエン酸を使ったナチュラル洗浄も効果的。
熱湯を流すのは一見スッキリしますが、樹脂製のパイプを変形させる危険があるため、60℃程度のお湯を使うようにしましょう。

■ 水道修理業者の選び方

水道修理は「誰に頼むか」で結果が大きく変わります。悪質な業者に依頼してしまうと、高額な請求や再発トラブルの原因になることも。
信頼できる業者を見極めるためのポイントを押さえておきましょう。

1. 水道局指定工事店であるか

「水道局指定工事店」とは、各自治体の水道局から正式に許可を受けている業者のこと。
法令に基づいた技術や設備を持っていることが証明されています。万が一の工事ミスにも責任を持って対応してくれるため、安心して依頼できます。

2. 料金体系が明確か

電話やWebサイトで見積もりを取る際に、「出張費」「作業費」「部品代」「時間外料金」など、費用の内訳が明確になっているか確認しましょう。
「◯◯円〜」のような曖昧な表記だけの場合は、現場で高額請求される可能性があるため注意が必要です。

3. 口コミや実績を確認する

Googleマップや口コミサイトで実際の利用者の声をチェックするのもおすすめです。
特に「対応が早かった」「説明が丁寧だった」「後日のトラブルにも対応してくれた」といった評価がある業者は信頼できます。

■ トラブルを未然に防ぐ日常のメンテナンス

水道トラブルの多くは、日頃のちょっとした心がけで防ぐことができます。以下のポイントを意識して、快適な水回りを維持しましょう。

• キッチンでは、油を流さずペーパーで拭き取ってから洗う

• 洗面所では、定期的に排水口の髪の毛キャッチャーを掃除する

• トイレでは、洗浄剤を使いすぎない（ゴム部品が劣化する原因）

• 年に1回は、蛇口やパッキンの点検を行う

これらの習慣を続けるだけで、水漏れやつまりのリスクを大幅に減らすことができます。

■ まとめ：早めの対応と信頼できる業者選びが大切

水道トラブルは突然発生するものですが、焦らずに原因を見極め、適切に対処することが重要です。
軽い水漏れでも放置すれば家屋の損傷や水道代の増加につながりかねません。
日常のメンテナンスを心がけつつ、もしものときは「水道局指定工事店」など信頼できる専門業者に相談しましょう。

「どこに頼めばいいかわからない」と悩む前に、地域密着の業者をあらかじめチェックしておくこともおすすめです。
正しい知識と準備があれば、水回りのトラブルにも安心して対応できるはずです。